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リオサミットでのウルグアイ大統領の演説を聞いてください

始めに。

結花は「持続可能なエネルギーへの転換」に賛成です。

子供たちに残す社会をどうすればいいのか・・・

私たちみんなで考えていきましょう。


以下の長い文章は、「リオ+20(リオ環境サミット)」でのウルグアイの

ムヒカ大統領の演説の日本語訳です。

世界の環境を何とかしようと開かれたブラジルの「リオ環境サミット」から

20年。世界は良くなるどころか環境は悪化する一方です。


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会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。

私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝

いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決

しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。

しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと

話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私た

ちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似

することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人

が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方で

すると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の

人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それと

も別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いな

くこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済

がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで

原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグロ

ーバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くして

いこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲

間でどこからがライバルなのですか?

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものでは

ありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではあ

りません、政治的な危機問題なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていま

せん。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たち

は発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるために

この地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいま

す。命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタ

イルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界で

は私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば

経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売ら

なければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1

000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そん

な長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人が

もっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければなら

ないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無

く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなけ

ればなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなけ

ればならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題

です。

昔の賢明な方々、エピクロスセネカアイマラ民族までこんなことを言っ

ています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、

いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合をそういう気持ちで参加しています。

私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、

みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいので

す。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直

さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほ

どの国民しかいません。でも、1300万頭の世界でもっとも美味しい牛が

私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国

は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なの

です。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そ

して今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働に

なった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。

なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないので

す。

毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっ

ているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っ

ていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであっ

てはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。

愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限の

ものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、

人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくて

はなりません。

ありがとうございました。(訳:打村明)

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http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/





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