育つはずの母性

悲しいことに、幼児虐待があとを断ちません。

虐待する大人の心理は、どんなものなのでしょうか?


以前実際にギリシャの刑務所で行われていたリンチの軌跡を辿りながら

「リンチする人の心理」をひも解いて行く番組を観たことがあります。

初めて上官にリンチを命令された部下は、恐ろしくて本気で出来ません。

でも、次第に慣れ、とうとうリンチが”快感”になるまでに至るのです。


虐待も、そんな心理があるのでは・・・。

そんな考えが頭をよぎります。


または、望んでいない妊娠だったのかも。


子どもは、親と自分の世界しか知りません。その世界に於いて絶対的に

慕う相手は母親だと思うのです。


私が母になった時、祖母が言ってくれた言葉を思い出します。

「薫ちゃん、母性というものはね、初めからあるわけじゃないのよ。

子どもの成長とともに、育って、大きくなっていくものなの。」


私は、我が子が心から愛おしい。いくつになっても可愛らしくて。

こんな風に思えるということは、実に幸せなことだと思っています。


ドキュメンタリーで見た女の子。

産まれてすぐに施設に預けられ、母親の顔を知らずに育った・・・

小学生の時に母親から送られたぬいぐるみを20歳になっても捨て

られずに大切にしていました。

ある時突然母親という人から施設を通してメールが来ました。

悩んでなやんで悩んでなやんで・・・やっとの思いで会う決心をし、

再会。ところが・・・

「あんたなんて産みたくなかったんや」と告げられてしまうのです。

彼女の悲しみは、いかほどのものであったでしょう。

本当に残酷すぎます。

その後、彼女は「うつ病」になってしまいます。


彼女は「自分の産まれてきた意味」をこれから見つけていくことが

できるでしょうか。どうか見つけてほしい・・と願わずにはいられ

ませんでした。


お母さんの事情は、もちろん私には分かりません。言うに言われぬ

事情があったのでしょう。

でも、でも・・・

ああ、表現力が無くてこの感情をうまく言い表せません。


「世界中の子どもたちが、一度に笑ったら・・・」

そんなステキな世界、虐待も戦争も無い世界を、私たち大人はどう

やって実現させていけばいいのでしょう。


今日はそんなことを考えています。


来週は節分ですね

今日から、結花のディスプレイは「節分」にしました。

鬼は外・・・なのですが、豆の横に結花の鬼。

この鬼は一年中、結花を見守ってくれているので、悪い

鬼ではないんです。ちょっとひょうきんで、憎めない感

じじゃないですか?


「お・め・で・と・う」公演

おかげさまで、昨日は「おめでとう」公演、無事終了しました。

毎年”和力”の皆さんにはお世話になっていますが、事前告知しましたように

今回の公演は、落語と狂言を取り入れたもので、和力主催の加藤木朗さん(

以下、朗さん)と落語家の柳家さん若さん(以下、さん若さん)の出演でし

た。


柳家さん若さんの落語はテンポよく、大人のお客様はもちろん、子どもさん

達も要所ようしょで楽しそうに笑っていました。

私の息子(小学3年生)も二部の方で一緒に拝見しましたが「超面白かった

〜。話上手だよねぇ、やっぱり。」なんて言っていました。


加藤木朗さんの公演は、お馴染みの独楽の芸や獅子舞もありましたが、さん

若さんの「空気太鼓と空気笛???」とでも言いましょうか、楽器を打つ、

吹くさまを「ドンドン、ピーヒャラ」と調子良く口まねするところは大いに

笑いを取っていました。


朗さんは結花の空間に限りがある中で、いつも巧みに動き、生かしてくれま

す。それに、何と言いますか、本来ならマイナスなポイントも全て笑いを取

る言い回しにする話の巧みさも素晴らしいです。頭の回転が良い証拠なのか

もしれません。


「鹿踊り」を取り入れたオリジナル狂言「草餅」は、結花では初披露でした。

落語家さんの話芸と、伝統芸の舞の双方がうまく生かされており、とても楽

しめる作品でした。

鹿踊の角の飾りは、天井の低い会場でも演じられるように、角の短いものを

自作なさったそうです。

衣装も、自作とは思えないくらい完成度が高く、いつも驚かされます。


それにしても、さん若さんは、いつもとかなり違う趣向で、実はけっこう大変

だったのではないかと想像しました。でも、そこはプロ。ちゃんとこなしてい

らっしゃいましたね。


和力の皆さんは2月初旬からヨーロッパ公演に行かれるそうです。主に東ヨー

ロッパだそうですが、成功を心よりお祈りしています。


柳家さん若さんには、また機会を見て、是非結花にご出演いただきましょう。


最後に、お越し下さった皆様、ありがとうございました。

またのお越しを心よりお待ちしています。



サラワクの話4 〜私が訪れたジャングルの村〜

(結花は”浪費”とは対局にある存在だと思っています。私が熱帯林の

保護運動を行ってきたことと結花への関わりは、繋がっていると感じ

ています。)


さて、久しぶりにジャングルのお話(当時の写真が載せられなくて残

念。古い写真はスキャナーで取り入れるんですかね?)。


サラワクのジャングルの村々の住まいは「ロングハウス」と呼ばれる、

高床式の長屋です。

本当に長ぁーい!

多分10件ぐらいはつながっていたのでは?と思います。

日本で言う「切り妻屋根」の家で、棟を境に長手方向の片側に各住戸、

もう片方はオープンスペースになっていて、ロングハウスの住人たち

がくつろいだり、ござを編んだり、たまには集会をしたりします。

これがまた広いんですよ〜!いくらでも”かけっこ”できそう。


各住戸の入り口には一応ドアが付いているのですが、家の中の各部屋

の出入り口にはドアはありません。丸見え。

テーブルのようなものは殆ど無く、食事も床に並べてみんなで囲みま

す。食事は基本的に手でいただきます。スープはちゃんとスプーンを

使っていました。


お風呂は無く、”川”がその代わりです。「マンディ!」というのが「

水浴び」という意味で、「川に行こうよ!」の合図でした。1日何度

でも川に入ります。

シャンプー・リンスは、既に彼らの生活の中に入っていました。川に

入り、頭の上から「チューッ」とシャンプーを出して洗い、そのまま

川の中へざぶん!まぁ、石けん派の私としては苦しい光景でしたが・

・・。


ロングナピール一の”イケメン”Pドゥンが「この川は森の伐採が始まっ

てからすっかり濁ってしまった。以前は魚が泳いでいるのが上から見

えたほど、水が透明だったんだ」と語っていました。

その話が信じられないくらい、水は茶色く濁っていました・・・。


のどかに見えたロングナピールも、実際には確実にその影響を受けて

いたのです。


・・・では、続きはまた。



明日は”キャンドルナイト カフェ・ギター”

月イチでギターを弾きにきてくださっている”みたぽんさん”に

お願いして「キャンドルナイト カフェ・ギター」という軽い

イベントを行うことになりました。


明日、1月22日(土)4:00〜7:00頃まで。

出演は、みたぽんさんを含め、みたぽんさんのお友達でギター

弾きの方々がが8人ほど!

プロの方々じゃありませんので、結花で練習するようなつもり

で弾いて下さいます。


料金は不要ですが、一品のご注文をお願いします。

ワンプレートおつまみ 800円もご用意しています。

その他、ソフトドリンク/アルコール各種。


飛び入りでフラ〜ッと来て下さっても、もちろん大歓迎です。

お待ちしています!