「自分らしく頑張りたい」が認められる社会に

年の瀬に何となく思うこと・・・。


多くの人は恐らく頑張って毎日を生きています。

保育園でも、幼稚園でも、小学校でも、中学校でも、高校でも、私たち大人が思っている以上に、子

ども達はとても頑張っているようです。

頑張って、ガンバって、がんばって・・・。

大人もいつの間にか「頑張り」を子どもに期待してしまいます。


もちろん大人も頑張っています。

子育て中のお母さん。私の経験からも、案外世間は冷たいものです。

それから会社人間としてのお父さん。心身共に疲れてしまい、日曜日はグッタリ。

子ども達とはいつの間にやら距離ができて・・・。


一方、「孤独」という病に冒され、

子どもが自殺しています。

虐待する親がいます。

総じて、心の病気の人が増えています。


毎日にように、悲しいニュースが流れています。


私、時々ふと思うのです。

みんながみんな、そんなに頑張らなくちゃいけないのかな〜・・・って。

 

頑張って達成したときの感動は、確かにその先の人生にプラスになるでしょう。

頑張ることは、良いことです。良いことなんですけど・・・

 

たまには頑張れないダメな子(人)がいちゃ、いけませんか?

目立たず、地味な子(人)がいちゃ、いけないでしょうか?

 

いつもいつも、みんな一緒に、頑張らなくちゃダメですか?

 

人一倍頑張る子(人)じゃなくても、生き物や植物を愛する優しさを持っている子がいるかもしれま

せん。

目立たなくても、その子(人)には他の子には無い世界があるかもしれません。


社会全体が「頑張り」を要求しているようなところがあって、それについていかれない子(人)は、

「問題児だ」「変な子(人)だ」、となりがちです。

大人の場合は「鬱病は怠け病だ」と思われたりすることがあるのです。

 

頑張り方も、人によって違うかもしれないのに、みんな同じように頑張らされているような・・・。

 

そんなのなんだか悲しい。

金子みすゞの詩のように「みんなちがってみんないい」社会になってほしい。

だって、みんな一人ひとりちがう人間なんだもの。

みんな同じに出来る方がヘン。不自然。

 

個性が伸ばせたら、自然と人は頑張るものではないかしら?

こんな風に思うのは、私くらいなのかしら。

 

まあ・・・結花は、もうちょっと頑張らなくちゃならないんだけれど・・・。

 

来年は、子どもの笑顔があふれるような、明るい一年にしたいものです。

来年10周年を迎える結花も、その一端が担えるように頑張るぞ!

 

今夜は矢切神社で年明けの12時丁度から、奉納囃子があります。

子ども達が、夜中の2時くらいまで打ち続けます。

もし行かれる方は是非、子ども達を観てあげて下さい。

 

良いお年を♪


あなたのところに、サンタクロースは来ましたか?

昨日はクリスマス・イブ。

皆さんはどんな風に過ごしましたか?


クリスマスの少し前に突然、小学3年生の息子

が「俺、知ってるよ。サンタクロースっていな

いんだよ。」と言い出しました。

私は動揺を隠して

「え?本当にいないと思う!?お母さんはいる

と思うけどなあ。」と。

すると「うん・・・本当は少し信じてるんだけ

ど。」と息子。周りの子ども達からの情報に揺

れている様子が伺えました。

この変わり目をどうやってやり過ごすか、世の中のお父さんお母さんは悩みますよね。


ずっと前、図書館で偶然見つけた「サンタクロースっているんでしょうか」という薄い絵本。

アメリカ(の、どこだか忘れましたけど)のとある新聞社に「サンタクロースっているんでしょう

か」という手紙を書いた女の子に、新聞社の長い返事が掲載されたのを冊子にしたものです。


「え?サンタクロースがいないですって?」「あなたが信じているかぎり、サンタクロースはいます

。」・・・詳しい内容は忘れてしまったけれど、記者の答えが素晴らしくて、粋で、とても感動した

のを覚えています。

「いない」と言われても、実は子どもはどこかで信じているものなんですって。


多くの人は、クリスチャンではなくても、クリスマスは、やはりイベントとしてどの家庭にもあり、

子どもが夢を膨らませるものです。その夢、萎ませたくないですよね・・・。


さて今日は、結花に朗読のお仕事をされている森優子さんと鈴木之彦さんが来て下さいました。

森さんは朗読家、鈴木さんは演出家です。

話し言葉が崩れてきた現代だからこそ、美しい言葉を(言霊を)伝えていきたい、との思いで活動

されているそうです。

鈴木さん曰く「昔の子ども向け番組は、大人が本気で良いものを作っていた。だから今観てもすご

く良い。」

確かにそうですね。今は、子どもをそそのかして大人にキャラクター商品を買わせようとする意図

が見え見えの番組ばかりですもの。


馬橋の萬満寺で毎年怪談の朗読をされているそうなので、来年はぜひ伺いたいと思っています。


さて、結花の年内の営業は今日までです。

明日からはお正月らしい飾り付けにするつもりです。


サラワクの話2 〜私が訪れたジャングルの村〜

私は、結花の運営とサラワクの熱帯林に関わったことは繋がっている、と感じています。

何故って、結花は”浪費”ということとは対局にあるものだからです。

バブル経済における日本の発展・・・それはつまり”浪費”の代償に、サラワクの森はどんどん伐られ

ていったのでした。

運動の中で、少しでも”浪費しない社会”を目指していこうと訴え続けていました。


さて、ロングナピールというケラビット族の村の話の続きです。

1990年の12月、クリスマスに行きました。

私がお手伝いしていたNGOのスタッフのR子さんと、その村のHリーの結婚式が予定されていたので

す。

何故彼女がそんな所へお嫁に行ったのか??

それはジャングルの黒豹=Hリーに恋してしまったからですよ!

それにしても信じられますか?ジャングルに嫁いでいくなんて。・・・つくづく芯の強い女性です。

そんなR子さんが、嬉しいことに私を気に入ってくれて「増田さんも結婚式に来てね!」と言ってく

れました。そんな素晴らしいチャンス、逃す手はありません。「是非!」と二つ返事で決めました。


ロングナピールに行き着くまでは、なかなか大変です。成田から、飛行機でサラワクのお隣のサバ州

の首都コタ・キナバルに行き、そこからセスナ機のような小さな飛行機でリンバンへ。日が暮れてか

ら、ジープで一晩中山道を走り続けました。ジープにはガソリンのタンクを載せ、運転手と助手席の

他に後ろの荷台に5人、全部で7人は乗っていたと思います・・・今考えると恐ろしい旅でした。

生きて帰れて良かった(>0<)

伐採道路伝いに走っていくのですが、伐採された後の土壌は、スコールなどで浸食されて、沢山の谷

間(大きな轍『ワダチ』)ができてしまうからです。よくあの人数が乗ったジープで転ばなかったも

のだ、と。夜中だったので周りが見えず、私は呑気にドライブを楽しんでいました。時々大きく揺れ

る度に「怖いよーっ!!!」なんて叫んだりして。同乗した村のみんなが「コワイヨー」と真似して

面白がっていました。

その途中、何故かジープが止まって運転席で何やら相談しています。

と、どうやら前方に大きなニシキヘビが横たわっており、どうしたものか考えていたようなのです。

暫くするとジープはゆっくり動き始め・・・ニシキヘビを・・・あ〜ちょっと残酷。

まだゴニョゴニョ動くニシキヘビをビニール袋に入れて、荷台へポイ・・・っと(私たちの足下

に)。


・・・では、続きはまた。


明日は皆既月食!なのに・・・

今夜のお月様の美しいこと。

写真は・・・ちょっとぼけぼけかしら。

明日の夕方が皆既月食だというのに、曇りに

なってしまうらしく、本当に残念です。

今日が皆既月食だったらよかったのに。


秋の気候が変だったので、9月と10月のお

月見の時、結花の店頭にちゃんとお月見飾り

をしたのですが、暖かすぎて、風が強くて、

何だか気分がちっとも盛り上がらなかったです。読みきかせボランティアで「かぐや姫」を読む予定

にしていたのですが、あまりにも暑くて雰囲気が合わないので取りやめたくらいです。


今日のお月様は、まるで十三夜の月みたいです。とても凛として、くっきりしたお月様。


1年1組 せんせいあのね

昨日はお月様があまりにも明るくて、流星群はあきらめました。


さて、読み聞かせのボランティアの中で、最近何となく「詩」にはまっています。

そんな中、鹿島和夫さんと灰谷健次郎さんの「1年1組 せんせいあのね」を読んでいます。

この中には、鹿島さんの受け持ちの一年生が作った詩がたくさん出てくるのですが、その感性の瑞

々しさに正直打ちのめされています。

子どもって本当にスゴい生き物です。大人になってしまった私には、こんな詩は絶対に書けません。


それから・・・こんな教室が増えたら、絶対に世の中の何かが変わっていくと思います。

つくづく学校って何なのかなあ・・と今、考えています。


「せんせいあのね」とは、傾向が少し違いますが結花にも「おーい ぽぽんた」という詩集を買いま

した。

これは、誰もがどこかで聞いたことがあるような有名なものばかりが詰まった詩集ですが、これはこ

れでとても良いので、コーヒーを飲みながらゆったりと読んでみるのもおすすめです。