人は、想像力が大事です

松本復興担当大臣が辞任しました。

あの面会のニュースを見る度に、どうしても腹が立ってしまうのですが、

何故か思い出してしまうのが、以前、防衛庁長官の久間という人が長崎の

大学で行った講演会の中で「長崎に原爆が落とされたのは仕方がなかった

」という発言をして問題になった件。

どちらも、彼らには「想像力」というものが完全に欠如している・・・と

思うのです。


それから、権力を身につけると、人の意識は変わってしまう、ということ。

時々勘違いしている人っていませんか?高級車に乗っている高飛車な人。

「長」という名前が付いたら、何か威張るようになってしまう人・・・。

人は弱い生き物なんでしょうねえ。

人を見ていると分かるのに、自分のこととなると、ちっとも見えなくなっ

てしまう。人の振り見て我が振り直せ、とか、反面教師、とか昔から言わ

れますが、自分のことを冷静に見るのは本当に難しいです。

でも、神様はそんな自分に、時々戒めを与えますよね(因に私は無宗教です

)。調子に乗っていると、ガツンとやられるような出来事が起こり、凹んだ

り、悩んだりする。「あ〜、私にはここが足りなかったんだな〜」と反省し

落ち込んだ気持ちが癒されていく中で、また気持ちが上に向いていく。


松本元復興担当大臣もガツンと・・・やられたと思っているかしら。思わな

いようじゃ、困るんですけどねー。


想像力。

人同士付き合うのに、これはとても大切なことではないでしょうか。

つまり、これは「思いやり」があるかないか、ということなんじゃないか

な〜・・・相手の立場を思い測ることが出来るかどうか。


まぁ・・・、結婚以来、夫からずーっっと言われ続けてきたことですけれど。


サラワクの話7 〜私が訪れたジャングルの村〜

蔵のギャラリー・喫茶 結花(ゆい)は、明治8年築の見世蔵を移築した建物です。

135年ほど経った建物は、空気感が違っていて、おいで下さったお客様の殆どが

「心地良い」「癒される」と感じてくださいます。

それは、無垢の木がたくさん使用された建物だから。そして、長い年月が経ってい

るから・・・。

建築に使用される木が育つのに必要な年月が50年〜60年なので、住宅の寿命を

もっと伸ばさなければ、森はいつか無くなってしまうのです・・・。


さて、ロングナピールの思い出の続きです。


そうそう、彼らの目と足の話。

自然に囲まれた所なので、当然のこととも言えるのですが、視力が素晴らしいのです

よ。

夜に村の中を移動したとき、私は足もとが真っ暗で見えず、ゆーっくり歩いているの

に彼らはスタスタ行っちゃう。

空には満天の星!

私は星に詳しくないので分からなかったけど「南十字星」なんて、どこかにあったの

かも・・・。


それから、街に行く時にはビーチサンダルなどを履くものの、ジャングルでは全くの

裸足。「ちょっとそこまで行くよ」というので着いていったら、30分近く森の急斜

面を歩かされ・・・という時にも裸足。それもいとも簡単にスタスタ登っていっちゃ

う。もちろん、道なんて何も無い、石ころがゴロゴロ、木の枝がたくさん転がってい

るような斜面ですよ。

私は・・・全くの足手まといでした(涙)。

村一番のイケメンPドゥンに「足の裏を見せて」と頼んでみました。

そうしたら・・・コツコツと音がしそうなくらい固い!ビックリです。

彼の話だと、足が平たくて(かなり幅広の足でした!)、合う靴が無い、ということ

でした。

街に出る時だけは何か履くわけだからね。


ここからは虫の話いろいろ。嫌いな人はごめんなさーい。


よく「”ヒル”とかいないの?」と聞かれます。でも、私は見なかったのでわかりませ

ん。本当はいたのかしら。でもね、蚊がスゴいんですよ。強烈なの!

村の住民は慣れているのか、あまり刺されないみたいでした。私は・・・初日から蚊

の餌食ですよ〜。なんと、鼻のテッペンと上唇の真ん中をタンマリ吸われ、翌朝は

ヒドい顔でした〜。あー恥ずかしかった。それからというもの、本当はしたくないん

だけれど、虫除けの薬を顔といい腕といい塗りまくって寝てました。

それから、川に行くと、こちらで言う「ブヨ」みたいな小さなハエのような虫の大群

が寄って来るんです。これもまた刺されると痒くてたまらない。同じようなのが海辺

にもいます。

日本人女性R子さんと結婚したHリーは、川のブヨにはちっとも刺されないのに、海

辺のブヨにはとても刺され易くて、しかも刺された所が赤く腫れ、かゆみがスゴいと

言っていました。やはり育った環境が非常に左右している、ということのようでした。


一時流行った”ナントカオオカブト”というやつも見ました。ツノが日本あって、ガシッ

と挟むように動かすので、「ここに指入れちゃダメだよ」と言われました。あのカブ

トムシは、やはり日本じゃなくてジャングルにいる方がいいと思いますよ。


森で見たムカデは超大きかったし、サソリそっくりなのも見ました。「刺されたら大

変だから絶対触っちゃダメだよ」と言われました。

夜、みんなと話していたら、手のひらみたいに大きな”蛾”が背中にムンズ!ととまり、

蛾とは思えない足の感触でしたね〜。ちょっとビックリしました。

そ、それから・・・


別棟のお便所にいたのは・・・頭に黄色のブチがある”ゴッキー(ゴキブリ)”でした。

いやー、これには驚いた。南国はゴッキーまでトロピカルなんですね〜。


虫嫌いの方には申し訳ない話題でした。


15番目の世界遺産登録〜小笠原諸島〜

今朝のニュースで小笠原諸島の登録決定の模様が流れていました。

小笠原諸島・・・6日に一度の船で25時間かかる、世界一遠い島

かもしれない!?


実は、私の新婚旅行は小笠原諸島の父島と母島でした。15年も前

になります。


ワンスパン6日なので「今をなくして、いくチャンスは無い」と、

小笠原行きを決めました。しかも当時は、今よりも、3時間ほど

余計にかかっていました。外国に行くよりも難しいでしょう?


「飽きないの?」と思うかもしれませんが、私は海ばかりぼーっと

見ていても平気でした。そんな何もしない時間はかえって癒され、

むしろ大好きです。時々船長さんが「前方◯時の方向にクジラがい

まーす。」なんて放送を流してくださったりして(しかし、まぁ、

雨の船旅は最悪だろうと思いますよ。絶対船酔いすると思うし。)


まず初めに母島に行きました。母島では民宿に泊まり、洞窟探検に

行きました。ガイドさんは現在母島のユースホステルを経営なさっ

ている田澤さんです。

山を1時間くらい登って、そこからヘッドランプだけが頼りの真っ

暗闇の洞窟へ入りました。夫はわりと筋力があるので良かったので

すが、私にはキツかった〜!!腕の力だけで体を持ち上げなくちゃな

らない垂直の細穴があったり、暗闇の恐怖もあり、ヘロヘロ。でも

本当に良い記念になりました。全身泥だらけの二人が、満面の笑顔

でポーズをとっています。

また父島では、シーカヤックを初体験しました。これも私は大変で

した〜。夫は川でカヤックの体験があり、わりと勘が良かったみた

いですが、私ときたら、カヤックのパドルを漕ぐセンスが全く無い

みたいなんです・・・。でも、何とか送れ遅れで付いていき、沈ん

だ戦艦の近くでスノーケリングをし、港の近くの素晴らしい”えだ珊

瑚”の海を散策し、すっかり堪能しました。

まあ、今言ったように、私は付いていくのさえやっとこさっとこで

したので、夫は優雅に海面にプカ〜っと浮かんだウミガメを見たり

したようでしたが、私は見られず!それだけは悲しかったです・・。


けれども母島で、その15年前でさえ、島の固有種の木や草、貝や

昆虫が次々と危機に面している、と説明を受けました。外部から、

つまり私たちのような観光客を始め、運搬している荷物などから、

外敵が知らないうちに入り込み、植生を変え、昆虫を食われ、いず

れは生態系に影響が出始めるのではないか、と。


世界遺産、登録されるということは確かに誇りですし、島の観光に

とっても「売り」になるでしょう。

けれども、先に登録された屋久島などを見ても、溢れる観光客の対

応がしきれず、屋久杉の皮を剥がされ、地面は踏み固められ、山は

登山客の糞尿で汚れ、「本当にこれで良いのか」と思わされる問題

が多くなっています。

環境が素晴らしい、ということは、それこそ世界の環境に貢献して

いるのですから、是非その環境が守られるように、何らかの観光客

対策を講じることを望みます。


病人を運ぶ手段さえ確立したら、観光客は船便しかないよ、という

場所が、世界に一つくらいあっても良いんじゃないかしら。

こんな考えは、都会人の身勝手な傲慢・・・でしょうか。


今日は沖縄慰霊の日

今日は沖縄の慰霊の日です。

沖縄戦の終戦日。

娘と同じ中学校2年生の女の子が、彼女のおばあさんの一枚の写真に

ついて詩を語っていました。明日、朝刊に載るかしら。全文を読んで

みたい。

国内で唯一、地上戦が行われた島、沖縄。

沖縄戦の特徴は、一般の島民の多くが巻き込まれ、そして

亡くなっていった、ということ。今でも島で不発弾が見つかるという。


今は観光名所ですが、日本の歴史としても、忘れてはいけない場所の

一つです。

今日は柏のアミュゼ・柏というホールで「沖縄慰霊の日。歌と踊りと

朗読の会」、という催しが6時頃から行われます。無料。お近くの方、

お時間ある方は是非覗いてくださいね。

私?今日は急遽予定が入ってしまった!行きたかったんだけどなあ・・・。

 

「アミュゼ柏の催し物」

http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/056100/amuser.html



雨の季節は花の季節ですね

雨の季節がやってきて、蒸し暑くて嫌だなあ・

・・と思うことも多々ありますが、あちらでも

こちらでも一斉に紫陽花が咲いて、本当にきれ

いですね〜。

それから、夏椿も今が花盛りです。

別名”沙羅双樹”。

今朝の風でぽとん、ぽとん、と花が落ちていく

様(さま)は、やはり平家物語の冒頭を思い出さ

せます。


祗園精舎の鐘の声、

諸行無常の響きあり。

娑羅双樹の花の色、

盛者必衰の理をあらは(わ)す。

おごれる人も久しからず、

唯春の夜の夢のごとし。

たけき者も遂にはほろびぬ、

偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ。


昨日の夕方には、ほんの少し虹が出ました。ご

覧になりましたか?

その時運転中で、急いで車を停めて写真を撮り

ました。まあ、ロケーションの悪さは勘弁して

ください。久しぶりに見た虹でした。

虹を見て「わあ、きれいだなあ」と感じられる

心、大切にしたいなー・・・と思っています。





最後にドクダミ。

この花、嫌われることが多いけど、可憐な花だ

と思います。草むしりはちょっと大変だけど、

結花のウィンドーや店内にさりげなく生けたり

します。

結花は木の空間故か、蒸し暑いときでも何とな

くさわやかな空気が感じられます。

どうぞ涼みにお越し下さい。