雪やこんこん・・・
今夜から雪になるかも?しれないとのことですね。
子どもの頃はあんなに雪が待ち遠しくてワクワクしたのに、どうして大人になると憂鬱に
なってしまうのでしょう。
「あ〜、雪掻きしなくちゃ」とか「寒いなあ」とか、負担ばかり気になってしまう。
結花の前も、ちょっと道路の長さがあるので「自宅も結花も雪掻きか〜!!」と全くもっ
て喜べません。
そのてん、子どもはいいですね〜。無邪気に遊ぶことしか頭にない。
小3の息子なんて、雪が降ったら朝から早起きして一人で何度も雪遊びに行ったりします。
楽しくて楽しくて仕方がないみたい。
そこで、ちょっと思い出したのがこれ。
遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえ
こそ動がるれ。
舞え舞え蝸牛、舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴させてん、踏破せてん、真に
美しく舞うたらば、華の園まで遊ばせん。仏は常にいませども、現(うつつ)ならぬ
ぞあわれなる、人の音せぬ暁に、ほのかに夢に見え給ふ。
平安時代末期 『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』より
梁塵秘抄を知らなくても、耳にしたことがあるのではないでしょうか(私も知らなかった
ですけど)。
遊びをせんとやうまれけむ・・・・
表現、観察眼、すべてが素晴らしいです。本来子どもって、そういう存在なのですよね。
それからもう一つ。
太郎を眠らせ、太郎の家根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ 三好達治
まさしく日本の原風景が思い浮かぶ詩ですが、この詩を読んで、日本の原風景を思い浮か
べる子どもたちがどれくらいいるのか・・・
そう思うと、少し寂しく思えたりします。