サラワクの話2 〜私が訪れたジャングルの村〜
私は、結花の運営とサラワクの熱帯林に関わったことは繋がっている、と感じています。
何故って、結花は”浪費”ということとは対局にあるものだからです。
バブル経済における日本の発展・・・それはつまり”浪費”の代償に、サラワクの森はどんどん伐られ
ていったのでした。
運動の中で、少しでも”浪費しない社会”を目指していこうと訴え続けていました。
さて、ロングナピールというケラビット族の村の話の続きです。
1990年の12月、クリスマスに行きました。
私がお手伝いしていたNGOのスタッフのR子さんと、その村のHリーの結婚式が予定されていたので
す。
何故彼女がそんな所へお嫁に行ったのか??
それはジャングルの黒豹=Hリーに恋してしまったからですよ!
それにしても信じられますか?ジャングルに嫁いでいくなんて。・・・つくづく芯の強い女性です。
そんなR子さんが、嬉しいことに私を気に入ってくれて「増田さんも結婚式に来てね!」と言ってく
れました。そんな素晴らしいチャンス、逃す手はありません。「是非!」と二つ返事で決めました。
ロングナピールに行き着くまでは、なかなか大変です。成田から、飛行機でサラワクのお隣のサバ州
の首都コタ・キナバルに行き、そこからセスナ機のような小さな飛行機でリンバンへ。日が暮れてか
ら、ジープで一晩中山道を走り続けました。ジープにはガソリンのタンクを載せ、運転手と助手席の
他に後ろの荷台に5人、全部で7人は乗っていたと思います・・・今考えると恐ろしい旅でした。
生きて帰れて良かった(>0<)
伐採道路伝いに走っていくのですが、伐採された後の土壌は、スコールなどで浸食されて、沢山の谷
間(大きな轍『ワダチ』)ができてしまうからです。よくあの人数が乗ったジープで転ばなかったも
のだ、と。夜中だったので周りが見えず、私は呑気にドライブを楽しんでいました。時々大きく揺れ
る度に「怖いよーっ!!!」なんて叫んだりして。同乗した村のみんなが「コワイヨー」と真似して
面白がっていました。
その途中、何故かジープが止まって運転席で何やら相談しています。
と、どうやら前方に大きなニシキヘビが横たわっており、どうしたものか考えていたようなのです。
暫くするとジープはゆっくり動き始め・・・ニシキヘビを・・・あ〜ちょっと残酷。
まだゴニョゴニョ動くニシキヘビをビニール袋に入れて、荷台へポイ・・・っと(私たちの足下
に)。
・・・では、続きはまた。