蔵のギャラリー・結花(ゆい)NHK Eテレ(2チャンネル)放映のお知らせ
<放映予定日> 2019年9月19日(木)午後9時 〜
結花の蔵を中心に、矢切を紹介するドラマ仕立ての番組。
なぜ住宅街に蔵が???
地元の人も多数出演♪お楽しみに!
問い合わせ先 蔵のギャラリー・結花
松戸市下矢切89-4 TEL:047-361-2103
担当:穂積文 070-5555-9918
「ふるカフェ系 ハルさんの休日」は、古建築のカフェと地域の紹介が、地元民によるドラマ仕立てで作られる番組です。地元の皆さんや、私の両親と私自身も出演します(私はまんま結花の定員の役)。
下矢切の結花は、埼玉県所沢市から移築された建物で、1875年築、今年で築144年になります。
父に力があったからこそ可能だった移築でしたが、日本の、名もない棟梁の文化を残したいという父の想いを、ディレクターの方が受け止めてくれたこと、本当に嬉しかったです。
一方、私にとっては結花がこれまでの人生において一本の線でつながっている感覚があります。
若い頃、マレーシア・サラワク州の熱帯雨林の保護活動を父と共にしていました。私たちは「使い捨てにしない社会」を考えていました。
バブル期、マレーシアの貴重な熱帯雨林は伐って伐って伐りまくられていました。熱帯雨林で伐られたラワンは日本でベニヤ板になり、都市建設のために使われては簡単に捨てられていました。
現地の、特に狩猟で生活する先住民たちはその影響をもろに受け、過酷な生活を余儀なくされていました。そんな中、先住民たちが苦労して日本に「木を伐らないで」と訴えに来た時「わざわざジャングルの木を伐りに来るから、日本は森がない国だと思っていました。」と驚いていたのを思い出します。
私は設計事務所で働いていたのですが、私が製図に線を引くたびに熱帯雨林の大木が無くなるかもしれない、と思うと苦しかったです。
結花は、使い捨てとは全く逆、末長く使えるように建てられています。ですから私にとっては、熱帯雨林を保護してきたことと、一筋につながっているのです。
今回、父へのインタビュー収録もありました。父の晩年に、こんなにステキなプレゼントが与えられるなんて、家族としてこの上ない幸せです。
文責 増田薫