サラワクの話7 〜私が訪れたジャングルの村〜
蔵のギャラリー・喫茶 結花(ゆい)は、明治8年築の見世蔵を移築した建物です。
135年ほど経った建物は、空気感が違っていて、おいで下さったお客様の殆どが
「心地良い」「癒される」と感じてくださいます。
それは、無垢の木がたくさん使用された建物だから。そして、長い年月が経ってい
るから・・・。
建築に使用される木が育つのに必要な年月が50年〜60年なので、住宅の寿命を
もっと伸ばさなければ、森はいつか無くなってしまうのです・・・。
さて、ロングナピールの思い出の続きです。
そうそう、彼らの目と足の話。
自然に囲まれた所なので、当然のこととも言えるのですが、視力が素晴らしいのです
よ。
夜に村の中を移動したとき、私は足もとが真っ暗で見えず、ゆーっくり歩いているの
に彼らはスタスタ行っちゃう。
空には満天の星!
私は星に詳しくないので分からなかったけど「南十字星」なんて、どこかにあったの
かも・・・。
それから、街に行く時にはビーチサンダルなどを履くものの、ジャングルでは全くの
裸足。「ちょっとそこまで行くよ」というので着いていったら、30分近く森の急斜
面を歩かされ・・・という時にも裸足。それもいとも簡単にスタスタ登っていっちゃ
う。もちろん、道なんて何も無い、石ころがゴロゴロ、木の枝がたくさん転がってい
るような斜面ですよ。
私は・・・全くの足手まといでした(涙)。
村一番のイケメンPドゥンに「足の裏を見せて」と頼んでみました。
そうしたら・・・コツコツと音がしそうなくらい固い!ビックリです。
彼の話だと、足が平たくて(かなり幅広の足でした!)、合う靴が無い、ということ
でした。
街に出る時だけは何か履くわけだからね。
ここからは虫の話いろいろ。嫌いな人はごめんなさーい。
よく「”ヒル”とかいないの?」と聞かれます。でも、私は見なかったのでわかりませ
ん。本当はいたのかしら。でもね、蚊がスゴいんですよ。強烈なの!
村の住民は慣れているのか、あまり刺されないみたいでした。私は・・・初日から蚊
の餌食ですよ〜。なんと、鼻のテッペンと上唇の真ん中をタンマリ吸われ、翌朝は
ヒドい顔でした〜。あー恥ずかしかった。それからというもの、本当はしたくないん
だけれど、虫除けの薬を顔といい腕といい塗りまくって寝てました。
それから、川に行くと、こちらで言う「ブヨ」みたいな小さなハエのような虫の大群
が寄って来るんです。これもまた刺されると痒くてたまらない。同じようなのが海辺
にもいます。
日本人女性R子さんと結婚したHリーは、川のブヨにはちっとも刺されないのに、海
辺のブヨにはとても刺され易くて、しかも刺された所が赤く腫れ、かゆみがスゴいと
言っていました。やはり育った環境が非常に左右している、ということのようでした。
一時流行った”ナントカオオカブト”というやつも見ました。ツノが日本あって、ガシッ
と挟むように動かすので、「ここに指入れちゃダメだよ」と言われました。あのカブ
トムシは、やはり日本じゃなくてジャングルにいる方がいいと思いますよ。
森で見たムカデは超大きかったし、サソリそっくりなのも見ました。「刺されたら大
変だから絶対触っちゃダメだよ」と言われました。
夜、みんなと話していたら、手のひらみたいに大きな”蛾”が背中にムンズ!ととまり、
蛾とは思えない足の感触でしたね〜。ちょっとビックリしました。
そ、それから・・・
別棟のお便所にいたのは・・・頭に黄色のブチがある”ゴッキー(ゴキブリ)”でした。
いやー、これには驚いた。南国はゴッキーまでトロピカルなんですね〜。
虫嫌いの方には申し訳ない話題でした。