「ものづくり」を守れない国
始めに。
結花は「持続可能なエネルギーへの転換」に賛成です。
子供たちに残す社会をどうすればいいのか・・・
私たちみんなで考えていきましょう。
※「時代雛・吊るし雛展」のスケジュールについて
3月31日(土) 午後2時から貸し切りのため喫茶はお休み
4月 4日(水) 歌声喫茶のため喫茶はお休み
最終日は4月6日(金)です。
「なあ、母さん、この梁見なよ、すっごいねぇ」
「お、これは良い版画だねぇ」
「この蔵、どっかから移築したんだって?」
「この器は志野焼だね」
「お、これ上手いねぇ、母さん」
・・・・・
とまあこんな風にチャキチャキのお客様がご夫婦で見えました。
よくよく聞けば、椅子の”張り”専門の職人さんだと言う。
その方曰く、
『昔ソファーを注文するお客というのは大抵お金持ちだったから、バカにさ
れないようにありとあらゆることに興味を持って知識を増やしたものなんで
す。そうすれば、お邪魔したお宅で、施主とも話が弾むだろうし、と思って
ね』
ああ、それで版画とか器とか、たくさんご存知なのですね〜
ご主人は
「”ものづくり”を守れない国はいずれ滅びますよ」
とおっしゃいます。
「住宅だって、今の建物は建築とは言えません。先日、近所の建築中の住宅
を見てみたら、柱がベニヤ板を圧縮させたようなもの使ってました。あんな
家は建てちゃダメだ。家が持つはず無いんだから。木が育つのに50年以上
かかるのに、あんなこと続けていたら、世界中の森が無くなっちゃう。」
ええ、本当にそうです。
それに、日本の住宅や安い家具が、マレーシアの熱帯林に住む先住民達を苦し
ませて来たのだから・・・
さらにご主人は続けます。
「私ら、良い時に年を取りました。これからの人は大変だ。収入は減るし補償
は減るし。私らは確かに大変な時代を生きてきたけど、良い時代でもあったか
らね。」
他にもたーくさんのことを話してくださいました。
1つの仕事をずーっとこだわって続けて来られた方の話は、説得力があります。
私はフラフラして生きてきちゃいましたから、こういう人に会うとホントに尊
敬です。
日本は、かの京都でさえ景観を守ることは出来ていません。
結花のような個人の建物は「自己責任」では守りきれなくて、大抵相続の時に
無くなってしまいます。
それより何より、日本という国は伝統を守ろうという意識が低すぎます。
国民も、その大切さが分かっていない。
伝統=古くさいもの、ダサいもの?
そんなイメージがあるようです。
昨年の震災で、本当に大切なものが何なのか、考えさせられましたよね。
目先の華やかさやお金・モノではなくて、もっと精神的なこと、創造、人と
人との繋がり・・・など。
昨年の3・11が転換点にならなかったら、私たちは一体いつ学ぶというの
でしょう?
甘っちょろいですね、まだまだ私は
始めに。
結花は「持続可能なエネルギーへの転換」に賛成です。
子供たちに残す社会をどうすればいいのか・・・
私たちみんなで考えていきましょう。
先日、娘がお世話になった保育園の時間外の元保育士さんと数年ぶりに再開
しました。
結花のシソジュースの赤紫蘇は、彼女に作ってもらっていたのですが、事情
が出来て今は作ってもらっていません。
腎臓病を患っていたご主人が昨年の暮れに脳梗塞で倒れ、週に3回受けてい
る人工透析の送り迎えを専門の会社に頼んでいるそうです。
「お金が続かないよ!」
とボヤイていました。
でも、何て言うか、いつもあっけらかんとしているというか、逞しい方です。
話が尽きず、2時間で帰る予定が気付いたら3時間も話していました。
帰り際の車の中で
「私、人生の終わりにプラスとマイナスをゼロにして死にたいの」
と言ったら、
「何言ってんの。十分プラスじゃんよ。五体満足で働けて、家族みんな元気
で、一体どこがマイナスよ!」
と一喝。
はぁ〜。
そうか…そうよね。
確かにお金は無いんだけど、子どもたちは良い子だし、夫は何とか働いてくれ
ているし。
文句言ったらバチあたるかもね。
いや、ホントに。
まだまだですね、私は。
あれから1年が経ちましたね
始めに。
結花は「持続可能なエネルギーへの転換」に賛成です。
子供たちに残す社会をどうすればいいのか・・・
私たちみんなで考えていきましょう。
1年前の3月11日、あなたは何をしていましたか?
私は店にいました。
1年前も、今のように、「吊るし雛展」の最中でした。
市川市の風の谷保育園の先生と、ベビーカーに赤ちゃんを乗せた若いお母
さんが見学にいらっしゃいました。
寝ている赤ちゃんをベビーカー乗せたまま、お店に上がろうとしたその時
グラっと来たのでした。
揺れはどんどん酷くなり、慌てて「カウンターの下に入ってください!」
と、急いで赤ちゃんを抱きかかえて・・・
母が奥から来て「福島で震度7よ!」と言いました。
市内の小学生の子どもたちは、殆どが一斉下校をしました。
だけど、いつもはいるはずのお母さんが買い物先から戻って来られず、マン
ションの入り口で泣いていた子がいたとか、混乱がありました。
中学校は卒業式だったので、娘は義母の部屋にいました。
夫が家に様子を見に行ったら、娘は毛布にくるまってシクシク泣いていたそ
うです。恐かったのでしょうね。
あの時は、大津波が今から来るということも、福島に原子力発電所があって、
それが爆発するだなんていうことも、思ってもみませんでした。
現地では、いったいどれ程の悲しみが起こっていたことでしょう。
子を探す母が、母を捜す小さな子が、大勢いたに違いありません・・・
原発事故さえ無かったら、家族中でボランティアに行きたかったです。
ある人が、南相馬の市長さんに「何を望むか」という質問をしたら、「寄り
添ってほしい」と仰ったそうです。
忘れないで過ごそう。
私たちが忘れては、絶対にいけないな・・・
あらためて思った昨日でした。
明日は東京大空襲の日
始めに。
結花は「持続可能なエネルギーへの転換」に賛成です。
子供たちに残す社会をどうすればいいのか・・・
私たちみんなで考えていきましょう。
明日3月10日は「東京大空襲」の日です。
もう生き残っておられる方が本当に少なくなってきました。
戦争を感じることが少なくなってきました。
まあ、昨年の原発事故は、ある意味戦争の始まりみたいなもんですケド。
毎日家族で話が出来る。
毎日ごはんがいただける。
毎日学校に行ける。
そんな「平凡さ」とは、どんなに幸せなことでしょう。
戦争孤児がどんなに苦労されて来たのか・・・
母を失い、父を失い、姉を、兄を、妹を、弟を失い・・・
信じられない悲しみ。
孤児・・・
地震でも大勢の孤児が生まれました。
戦争も天災も、残酷でしかありません。
戦争は人が起こし、天災は予期出来ないという違いはあるけれど。
原発は、人の手によって行われている・・・
あ!明日は息子の誕生日だ!